夏休みも残り1週間となりました。
息も絶え絶えになんとかここまでたどり着いた私をほめたたえたい。
全国のお母様方、お疲れ様です。
我が家の子どもたちが通う小学校、夏休みの宿題に「自由研究」なるものがありません。読書感想文もありません。
正確に言うと「これは必須課題ではありません」という前提のもと、工作や絵画、好きなものの観察や研究、読書感想文など、自主的になにかしらをやった子は夏休み後に学校に持って行って展示しましょうということになってます。
やってもやらなくても自由。まさに自由研究。
やった児童には発表の機会を与えるという、子どもの自主性に任せた方針です。
この「子どもの自主性に任せます」という学校の方針と、我が家の育児方針がすこぶる相性が悪い。
我が家の育児方針も基本は「子どもの自主性に任せる」
子どもの自主性に任せる学校と、子どもの自主性に任せる家庭。このふたつが合わさるとそれはもうほぼ放牧に近い状態になるわけです。
朝起きる時間、夜寝る時間、食事の時間、ゲームの持ち時間は決まっているけれど、あとは完全に自由な夏休み。
(これだけしか決まりがないのに、朝なかなか起きてこないので今朝も戦争が勃発しました。母家出、いまカフェで書いてます。)
「子どもの自主性に任せる」というゆるい牧場で育ったかわいい羊たちにたずねます。
「読書感想文書いてみようか」⇒ 書かない
「星の観察とかする?アリの観察とか…」⇒ しない
「交通標語ポスターとかは…?」⇒ なにそれ
ネットで調べたおもしろそうな工作、空気砲とかね、男子が好きそうで興味を持ちそうなものいくつか提案してみましたがすべて却下。あは。つら。
小6長男の夏休みの目標は
「夏休みなので普段できないことをやる。アマプラでこれまで見たことなかったワンピースを全話も見る」だそうで。
全1000話近くあるそうで。
残り1週間で半分も見終わってないそうで。
「目標達成できないかも…」だそうで。あは。
夏休み後の参観日には展示された夏休みの自由研究が見られるのですが、半分ほどは市販の工作キットを使ったジオラマとか工作。残りは血のにじむような努力の結晶漢字ノートや観察日記。そして学年にひとりかふたりほど、びっくりするような独創的な研究や作品を発表している子がいます。
どうやったらそんな自由研究ができるのか。
やればできるんだろうけど。
そもそものところである、興味や関心をもつこと、発想すること、そしてなにより実行に起こすことができる子は本当にひとりにぎり。
自由研究って、要は「自由に考えたことを表現する」ってこと。
②考える(発表の形を考える)
③考える(完成形から制作手順を考える)
④考える(必要なデータ、部品、材料を考える)
⑤作る
自分の考えたことを自由に形にすること=自由研究であり、自由研究の必要手順はほぼ「考える」ことですが、その考えることがいちばんむずかしい。
「子どもの自主性に任せて」いたら絶対できる気がしない。
しかし、やる気のない子にやる気をださせるほどやる気のある母親になるにはわたしは圧倒的にエナジーが不足しています。
エナジー不足の親なりにも考えるところあり、これまで市販の工作キットを自由研究の素材として子どもに提供しませんでした。
市販の工作キットは自由研究の主な過程である「考える」ことをすべてしなくてすむわけで、それを作って楽しむぶんには良いものだけど、自由研究として学校に提出するものではないと思ったからです。
そしてその考え方は今も変わっていないのですが。
買ってしまいました。
ふらっと入った手芸屋さんでずら~っと並んでいた工作キットを
子ども一人にひとつずつ。
自由研究の素材としてではなく、夏休みのひまつぶしのネタに。
小学1年生 娘に
末っ子娘にはパーツが少なく、工具もいらないものを。
かわいい動物さんたちがいて、娘の大好きなキラキラシール入り。
小学4年生 息子へ
兄弟中もっとも仕事が雑でランドセル内が汚い次男には、工程が少なく、本人が興味をもってやりたがるだろう「海賊船」を。
長男の影響で一緒にワンピースを爆走中なので海賊船には絶対興味をもつ確信がありました。
小学6年生 息子へ
集中力と根気があって細かい作業が好きな長男には、レンガを積み上げてつくる家を。仕上がった家はたぶん妹の物になるでしょう。
できあがった作品を「自由研究」として学校に持っていくかどうかについては、こちらからは何も言わず、本人たちが持っていくと言った時にはじめて私の考えを話そうと思っています。
(小1娘はたぶん持っていきたいって言う気が)
ってか、そもそも残り1週間でできあがるのか…という問題がありますが。普通の宿題も残っているのに。
親の気持ちとしては、おばあちゃんちのチラシで作った拳銃に色付けして持って行った方がよっぽど自由研究の主旨にあってると思うのですが。
APEXというガンゲームのなんとかっていう武器だそうです。
(真剣になる時はだいたいゲームが絡んでる)
小1娘がお兄ちゃんの作品をまねて作ったスコープもなかなかセンスが良い。(写真下)
この才能を自由な発想でいかせるようなエナジーのある母親になりたい。
工作キットつくってみましたの記録はこちら
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